vol.10掲載日:2026年6月15日

アジアの人気観光都市・台北市を歩く<グルメ編>

スマホを開けば台湾旅行記や夜市のB級グルメ、そして名物・小籠包の動画が星の数ほど目に飛び込んできます。

台湾は美味しいモノの宝庫だよ!と頭では理解しているつもりでも、限られた滞在時間で失敗はしたくないし…結局どこに行けばいいの?と迷子にもなります。
そんな情報の大海原から、私たちコラム「人に話したくなる旅」編集部が足を運び総力を挙げてすくい上げたとっておきの台湾グルメをお届けします。
今回の選定基準は、ずばり!編集部の舌が選んだ「独断と偏見」です。
氾濫する情報の中から、実際に足を運び、食を楽しみ「確かに美味しかった!」「これは紹介したい!」というものだけを厳選しました。

胃袋の限界を超えてでも食べたい一品、真夜中に摂取カロリーを気にしながらも体内に入れたい一品。

そして例え足が棒になっても並ぶ価値がある一品。

名誉あるミシュラン・ビブグルマンに輝く名店から、TVドラマで一躍脚光を浴びた熱気と喧騒に溢れる下町食堂、そして連日観光客で賑わうグルメ夜市の屋台メシまで。
あえて振り幅を大きくしたラインナップでお届けします。
今回はそんな私たち編集部の舌がお送りする、「独断と偏見」と「台湾グルメ愛」に満ちた熱い台北紀行<グルメ編>です。

1永樂担仔麺
~人気ドラマのロケ地にもなった、地元で愛される台北の下町食堂~

<人気ドラマ「孤独のグルメ」の足跡をたどる!名物「五郎さんセット」>

▲左:下町食堂・永樂担仔麺/▲右:オーダー表にも「五郎徳餐」がある

台北最古の問屋街「迪化街」。
MRT北門駅の3番出口から歩くこと約12分。
台鉄・台北駅からも約1キロの距離。
この街は布問屋から漢方、乾物のお店が軒を連ねている台北の下町です。
街のシンボル「永楽市場」の真向いに、地元の人々はもちろんたくさんのお客さんで混みあう下町食堂があります。

それが「永樂担仔麺」。
この下町食堂を一躍有名にしたのが、みなさんもご存知のテレビ東京系TVドラマ「孤独のグルメ」。
主人公の井之頭五郎さんが台湾の出張の際に立ち寄り、その味に舌鼓を打ったことで知られています。
お店を訪れるドラマファンにとって何より嬉しいのが、メニュー表にも載っている「五郎さんセット(メニュー名:五郎特餐)」。
劇中で五郎さんが実際に食べた数品のお料理を、少しずつワンプレートで盛り付けて出してくれる夢のようなメニューなのです。
「あれこれ食べてみたいけれど、一人じゃ食べきれない…」というお客さんの悩みを解消しつつ、ドラマファンの聖地としてドラマの体験ができる最高のセットなのです。

<ご飯が止まらない!魅惑のおかずたち>

▲「五郎さんセット」

せっかく台北まで来たのですから、私もこのゴローさんセットをオーダーしてみました。
お店の方も、日本人観光客のほとんどがこのメニューを頼むようで慣れっこです。
日本語で「ゴローサンセット」で十分に通じます。
因みにこのセット、ご飯は「鶏肉飯」か「魯肉飯」を選べます。
私は、「鶏肉飯」の五郎さんセットをオーダー。お値段は120元、日本円にして約600円です。
結論からいって、このお値段でこのお味は文句なし!
台湾のソウルフードを代表する鶏肉飯。ご飯の量もほどよい感じ。
ご飯の上には細かく割いた鶏肉をのせ、上から甘辛の醤油タレをかけて食べます。
おかずの豚肉は柔らかく、これまた甘辛く煮込んであり噛むほどに旨味が溢れ白米にも良く合います。
味わい豊かな煮卵と厚揚げ、そして薄味の青菜の炒め物と甘い白菜がバランスよく一つのプレートになっています。
迪化街を訪れた際は、ぜひこのローカルな下町食堂に飛び込んでみてはいかがでしょうか。

住所
台湾台北市大同区南京西路233巷20号
電話
+886 2 2556 2736
営業時間
Open 11:30- Close 20:00
最寄り駅
MRT「北門駅」3番出口より徒歩12分

2御牛殿麺食鍋物
~東門市場で出会った新感覚、食のエンターテイメント「刺身牛肉麺」を堪能する~

<精肉卸直営の絶品グルメ!「刺身牛肉麺」>

▲「刺身牛肉麺」/▲右:お好みの部位を選べるシステム

台湾のローカルグルメと聞いて、ます真っ先に思い浮かぶソウルフードといえば「ニューロー麺(牛肉麺)」。
しかし、そんな定番のニューロー麺とは全く異なるアプローチで、訪れた客を唸らせている一杯があるのをご存知でしょうか?
いくつかの台北グルメサイトでもこっそり紹介され注目を集めているお店が「御牛殿麺食鍋物」です。
そんなお肉好きの方なら一度は訪れてみたいお店の看板メニュー「刺身牛肉麺」をご紹介します。

<台北市民の台所「東門市場」の路地裏に佇む精肉卸直営店>

▲御牛殿麺食鍋物の入口/▲右:御牛殿麺食鍋物 店内

お店が位置するのは、観光客で賑わう永康街の反対側。台北市民の台所として知られる「東門市場」のすぐそばにあります。
MRT東門駅1番出口から徒歩3分というアクセスも良く、細い路地を入った静かな場所にひっそりとお店を構えています。
奥に細長い店内に入ると、テーブル席が数席ある程度のこぢんまりとした空間が広がります。
決して広くはありませんが、どこか落ち着けるローカルな食堂といった雰囲気です。
実はこの「御牛殿麺食鍋物」、ただの食堂ではありませんでした。
ホームページを見ると、精肉卸店が営む直営の食堂であり且つ自社牧場で丹精込めて育てたこだわりの台湾産牛肉を、新鮮な状態で提供しているのです。

<いざ実食!熱々スープで仕上げる「刺身牛肉麺」>

▲左:日本語の食べ方解説/▲右:熱いスープを注ぐと徐々に肉に火が入っていく

このお店の看板メニューである「刺身牛肉麺」の最大の魅力は、そのユニークな食べ方にありました。
まずは注文時に牛肉のお好みの部位を選びます。
今回私は、赤身と霜降りのバランスが良い「ミスジ」を選んでみました。それ以外にも、もも肉、サーロイン、フィレ、リブアイなどから選ぶことができます。
そして運ばれてきたのは、茹でられた麺の上に美しく盛り付けられた生のミスジのスライス。
さらにここからが看板メニューのハイライトです。
熱々のスープを、生のミスジの上からゆっくりとかけていきます。
因みに、スープをかける直前にお店のスタッフの方が「カメラや動画を取りますか?」と確認してくれます。
お肉の色がサッと変わっていく瞬間は、ぜひスマホにおさえたいものです。

<肉の旨味とあっさりスープ織りなすハーモニー>

熱々のスープをかけたお肉は「レア」や「ミディアムレア」など、お好みの火の通し加減でいただきます。
一口お肉を頬張ると、その新鮮さと柔らかさを感じました。精肉卸直営だからこそ実現できるクオリティです。
そして、お肉の旨味を引き立てるのがオリジナルスープの存在です。
牛肉麺というと濃厚なスープを想像しがちですが、こちらのオリジナルスープは全くしつこくなく意外にも素材の旨味が際立つあっさり系のスープ。
細麺もこのあっさりスープに馴染んでいました。
エンターテイメント性をたっぷり味わえる「刺身牛肉麺」。
肉好きの方や、定番の台湾グルメを一周した方にもぜひおすすめの一品です。

住所
台湾台北市中正区臨沂街70号
電話
+886 2 2356 3468
営業時間
Open 10:30- Close 15:00 / Open 16:00-Close 20:30
定休日
月曜日
最寄り駅
MRT「東門駅」1番出口より徒歩3分

3阜杭豆漿
~ミシュラン・ビブグルマンが認めた「朝ごはん」、並んでも食べたい朝食体験~

<華山市場フードコート2階に広がる熱気!長蛇の行列の先にある人気店>

長蛇の行列でお馴染みのお店「阜杭豆漿」(フーハン・ドゥジャン)。
台湾定番の朝ごはんである熱々の豆乳スープや揚げパンを提供しています。
早朝5時半の開店から客足が途絶えることがない人気店。
場所はMRT板南線・善導寺駅5番出口の目の前にある「華山市場」の2階。
ローカルな雰囲気の漂うフードコートの一角にあります。

▲この時間の列の最後尾(午前7時5分)

私たちが訪れた時刻は日曜日の午前7時5分。
ある程度の予想はしていましたが、早くもフードコートのあるビルから歩道には長蛇の列が出来ていました。
「一体どれくらい待つのだろうか‥‥」と一瞬入店をためらってしまいましたが、意を決して列の最後尾に向かいます。
この日の午前7時5分の最後尾は、MRT善導寺駅4番出口まで延びていました。
気長に待つことを決意して最後尾に並びます。

▲左:少しずつ列が進む/▲右:さらに2階をめざします

列は少しずつ進み始め、並び始めてから約1時間。
やっとビルの入り口までたどり着くことができました。
しかしながら、まだ 「阜杭豆漿」が入るフードコートのフロアには到達していません。
ここから2階を目指して一段一段ゆっくりと階段を上がっていきます。
最終的に注文カウンターにたどり着いたのが階段下から約25分後、列に並び始めからトータルで約1時間25分後でした。

<世界が認めた朝食!ミシュラン・ビブグルマンの常連の実力>

▲左:メニューNo.3 鹹豆漿/▲右:メニューNo.24 薄蛋夾油條

私は定番の人気メニュー「鹹豆漿」(メニュー表3番)と「薄蛋夾油條」(メニュー表24番)を注文。
まずは「鹹豆漿」からいただいてみます。
「鹹豆漿」は台湾の朝食の定番で豆乳のスープのようなものです。
温かい豆乳にお酢やラー油、そしてトッピングとして長ネギと揚げパンが添えられています。
とてもあっさりして優しい味で体が温まります。
個人的に豆乳はあまり得意な方ではないのですが、このスープは想像していた豆乳とは別物という感じでとても美味しくいただくことができました。
そしてこちらも人気メニューの 「薄蛋夾油條」 も実食。
表面にゴマがまぶしてある薄い焼きパンの中に、なんと揚げパンと卵が包んでありボリューム感が半端ない感じです。
パンも香ばしく丁度いい塩気。
メニュー表にはパンが2種類あり、私が選んだ方の薄いパン。
個人的には薄いパンでもボリュームがありますので十分にお腹を満たしてくれます。

「薄蛋夾油條」を頬張りながら「鹹豆漿」をすする。
最高の組み合わせと言われるのも納得の二品です。

▲2階のフードコート内

大行列に並んででも食べる価値がある台湾の朝ごはん。
6時台前半までと、10時半以降は比較的入りやすい時間帯との事。
まだ訪れたことのない方はぜひ一度足を運んでみてください。

住所
台湾台北市中正区忠孝東路一段108号2階
電話
+886 2 2392 2175
営業時間
Open 05:30- Close 12:30
定休日
月曜日
最寄り駅
MRT「善導寺駅」5番出口より徒歩1分

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4林東芳牛肉麺
~ミシュラン・ビブグルマンにも選出された、真夜中に食べる背徳グルメ「牛肉麺」~

<深夜の胃袋を満たす極上の一杯を求めて>

MRT松山新店線の南京復興駅3番出口を出て、大通り・復興北路をひたすら忠孝復興駅方面に歩く事約10分。
一度は訪れてみたかった牛肉麺のお店があります。
ここは、ただ単に営業時間が長いだけではなく味にも定評がある「林東芳牛肉麺」。
2階に上がり店内の空いている席へ座ります。
既に時計は23時過ぎにもかかわらず、シメの一杯を求めてほろ酔いの客で賑わう店内。
仕事帰りと思われる若者も大勢いらっしゃいます。

早速メニュー表を見ながら注文しました。
私は定番の「牛肉麺」ラージサイズをオーダー。
値段はTWD260(日本円にして約1300円)。
麺は太麺、厚切りの牛肉が麺の上に乗っており、スープは醬油ベースのあっさり系です。
どちらかというと太麺がモチモチ感があり、日本でいう肉うどんに近い感じです。
意外にもあっさり系なので、飽きることなく一気に食べきることができました。
深夜の小腹を満たすとても美味しい一杯です。

台北の夜、空腹の誘惑に負けたらぜひ足を延ばしてみてください。
絶品の牛肉麺が深夜の胃袋を満たしてくれます。

住所
台湾台北市中山区八徳路二段322号
電話
+886 2 2752 2556
営業時間
Open 11:00- Close 03:00
定休日
なし
最寄り駅
MRT「善導寺駅」5番出口より徒歩1分

5寧夏夜市の屋台メシ
~台北が誇る「グルメ夜市」で出会った絶品の屋台グルメ4品~

<寧夏夜市>

▲士林夜市

▲饒河街観光夜市

▲寧夏夜市

台北観光の夜を彩る三大夜市「士林夜市」「饒河街観光夜市」そして「寧夏夜市」。
その中でも寧夏夜市は、規模はコンパクトですがグルメ夜市として知られています。
MRT「雙連駅」1番出口より徒歩10分。
もちろん年中無休で、夕方5時ぐらいから深夜12時まで営業しており連日多くの観光客で賑わっています。
かなり混みあっていますので、貴重品の管理は徹底しましょう。
そしてまだまだ支払いは現金が主となりますので、小額紙幣も忘れずに。

それでは編集部おすすめの、寧夏夜市・絶品屋台グルメをご紹介します!

▲爆漿脆皮魷魚

爆漿脆皮魷魚
イカにキュウリを詰めサクサクに揚げた食感も楽しい逸品。八角のスパイスも効いていて編集部が断然おすすめする一品。

▲大腸包小腸

大腸包小腸
一瞬躊躇するネーミング。実際はもち米の腸詰をパン代わりにしてその中にソーセージを挟んだ「台湾風ホットドッグ」。
ジューシーなソーセージともちもちの食感で一度食べるとやみつきになります。

▲無骨雞腿排

無骨雞腿排
屋台の前はいい香りが漂っています。
一串に三連というボリューム満点な鶏モモ肉の串焼き。
ボリュームがあるのでシェアすることをおすすめします。

▲魷魚焼

魷魚焼
もう一つのイカ料理。
なぜか屋台ではイカ焼きが食べたくなります。
こちらはシンプルイズベスト。
丸ごと焼いた香ばしいイカにライムを絞ってさっぱりと頂きます。
他の味付けもお好みでチョイス可能。選ぶイカの大きさによって料金が変動します。

寧夏夜市では日本の屋台ではお目にかかれない独自の屋台グルメが目白押し。 食欲をそそる屋台の香りと行き交う人々の熱気に包まれながら、台北の寧夏夜市での食べ歩きを存分に満喫してみてください。

住所
台湾台北市大同区寧夏路
営業時間
Open 17:00- Close 24:00
定休日
なし
最寄り駅
MRT「雙連駅」1番出口より徒歩10分

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コラム “人に話したくなる旅” 編集部

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