vol.04掲載日:2026年3月24日

過去と未来が交差する都市・ホーチミンを歩く<前編>

今回私たちが歩いた街はホーチミンシティです。
ベトナム経済と文化の中心地。
街の美しい景観から “東洋のパリ” という名で知られているベトナム第二の都市です。

今回お届けする “人に話したくなる旅” は、<前編><中編><後編>の三回にわけて、
ホーチミンシティをお伝えしていきたいと思います。
どうぞ最後までお付き合いください。

1ホーチミンの基本情報

今から約50年前までは、この街は “サイゴン” と呼ばれていました。
ベトナム戦争時には南ベトナムの首都機能を担った重要な街でした。
現在の名称であるホーチミンシティは、その後の南北ベトナムの統一により初代の国家主席となったホーチミン氏を記念してつけられた名称となります。

現在でもホーチミンシティのIATAの空港コードは“SGN”です。(※1)
文字通り “SAIGON” の名前に由来しています。
少々ご年齢が上の方には、ホーチミンシティと言うよりも、サイゴンと言った方が馴染みがあるかもしれません。
演劇やミュージカルがお好きな方は、世界的に大ヒットし続けているミュージカル “ミス・サイゴン” の舞台となった街として頭に思い浮かべる方も多いかもしれません。(※2)
街中にあるホテルなどでも「ホテル〇〇〇サイゴン」などとサイゴンの名称がついているホテルも数多くある印象です。
このように以前の街の名前が、今もなお多くのところで受け継がれています。

ASEAN加盟国の中でも絶え間なく発展をつづけているベトナム。
そしてその経済と文化の中心地であるホーチミンシティ。
フランスの植民地時代に建てられたクラシカルな建築物と、オフィスやホテル、ショップなどが入る近代的な高層ビルが街の中に混在しており、まさに “過去” と “未来” が交差している印象を受けます。
街の中や、行き交う人々はとても活気に満ちあふれエネルギッシュです。
街を歩けば、東南アジア特有の異国情緒も感じます。

街を見渡すと、バイクの数がとても多いことに驚かされます。
バンコクや台北などもバイクが多い印象ですが、ホーチミンもそれに負けず劣らずバイクが多い街です。
排気ガスや埃が気になるのか多くの方はマスク着用でバイクにまたがっています。
いくつかのサイトではベトナムはバイクの保有台数が世界一位と紹介されています。
それぐらい多く感じます。

そして逆に信号機の数が極端に少ないことにも気づかされるでしょう。
普段から信号機に慣れている私たちが道を渡る際は注意が必要です。
当然ですが地元の方は慣れています。
向かってくる車との間合いを図りながらゆっくり車道を横断していきます。
急ぐとかえって危険なこともあるので、地元の方に倣ってあるいは歩調を合わせながらゆっくり渡ってみましょう。

通貨についても触れておきましょう。
ベトナムを訪れる観光客が一様に口にするのが、紙幣の桁数が多い!ということです。
過去に起きたスーパーインフレによって、自国の通貨であるベトナムドン(VND)の桁数が多くなってしまいました。
桁数に慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。

市販のガイドブックや、旅行情報サイトなどでも多数紹介されている簡単な計算方法があります。
ベトナムドンをいとも簡単に日本円に換算する方法です。
これさえマスターすれば、よりベトナム滞在も快適になるはずです。

まず、ベトナムドンの下三桁「0」を3つ消してから、残りの数字に「5」をかける!! というやり方です。
これがもっともわかりやすい方法です。
例えば、お買い物で商品に「VND 100,000」と表示されていれば、上記の計算方法を使うと、
日本円では約「500円」という計算になります。
この方法さえ覚えておけば、支払いがとても楽になります。

さて最後にもう一つ、気になる気候に関してもお伝えしておきましょう。
ホーチミンシティは年間を通じて高温多湿。
朝晩で多少の気温差はあるものの、年間の平均気温は25℃前後とまさに年間を通じて夏のような気温です。
シーズンは大きくわけて2シーズン。
雨季(5月~10月 )と乾季(11月~4月 )に分かれていますが、観光のベストシーズンは12月~3月。
11月と4月は季節との変わり目で、ちょうど雨季と乾季の狭間であることから天候が不安定な日も多いようです。
もちろん雨季であっても、日本の梅雨の時期のように一日中雨が降り続くということはありませんので、あえてオフシーズンを狙って飛行機代やホテル代が安くなるこの時期に訪れるのも一つの方法かもしれません。
考え方次第では、どちらにもメリットがあります!

※1 IATA=国際航空運送協会(INTERNATIONAL AIR TRANSPORT ASSOCIATION)という世界の航空会社が加盟している業界団体。
※2 ミュージカル “ミス・サイゴン” =1989年9月20日にロンドンのウエストエンドで初演を迎え、その後は各国で上演される。
日本版も1992年に東京有楽町・帝国劇場にて初演を迎え、これまで幾度となく再演が行われている。今なお世界的に愛され続けているヒットミュージカルの演目。

2航空会社はどこを選べばいいの? 飛行機の選び方

日本からホーチミンシティまでの飛行時間ですが、東京からは約6時間45分、関西空港からは約5時間45分の空の旅となります。
飛行時間が短く気軽に行けるところもホーチミンシティの魅力の一つです。

東京からの直行便はベトナム航空の他に日本航空と全日空、そしてベトナムの民間LCCである “ベトジェットエア” が運航しています。

ベトナム航空(VN307便)は成田空港から。
朝の9時30分に出発し、ホーチミンシティ到着は13時55分。
少しだけ朝は早起きになりますが、ホーチミン到着後はホテルにチェックインしてお部屋でひと休み。
夕方から街歩きを楽しんでいただけます。

同様に、LCCのベトジェットエア(VJ823便)も、成田空港をベトナム航空よりもさらに約30分早い午前8時55分に出発し、ホーチミンシティの到着はお昼の12時55分となります。
ベトナム系の航空会社2社は “成田空港を午前出発”、“ホーチミン到着はお昼過ぎ” と覚えましょう。

対する日系航空会社の2社は、夕方から深夜にかけて飛び立つパターン。
そのため、お仕事終わりで旅行に行かれるお客様にぴったりです。
お仕事を終えたその足で空港に向かい、出発することが可能です。
この場合は現地到着が夜または深夜になります。
現地到着後は一晩ゆっくりホテルでお過ごしいただき、翌朝から観光をお楽しみいただくことも可能です。

※VN307便はベトナム航空と全日空とのコードシェア便(共同運航便)となり、全日空の便名(NH9701)もついていますが、使用する機材と乗務員はベトナム航空の機材と乗務員で運航されています。

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3タンソンニャット国際空港から市内へのアクセス方法

2026年2月現在、日本からの空の玄関口はタンソンニャット国際空港です。
空港と市内中心部との距離が比較的近く、わずか数キロの位置にあります。
市街地に囲まれた空港で、そのため空港から市内へのアクセスも近く大変便利です。
しかしながらその便利な立地ゆえに、空港自体がこれ以上の拡張を望めないため、政府は新たに、市内中心部から約40㎞離れた郊外に2021年1月からロンタイン国際空港を建設中。
2026年6月頃より部分開業を予定しています。
この計画によれば、開業以降は国内線をタンソンニャット国際空港に集約し、国際線を新しいロンタイン国際空港に移管させる予定です。

現在の空の玄関口であるタンソンニャット国際空港から市内までのアクセス方法をご紹介しましょう。
方法は大きく分けて4つあります。

①専用車…事前に料金が確定しており目的地までスムーズに移動できる。
日本からの支払いや、乗車前の事前払いであれば現地でのドライバーとの料金収受もなし。
トラブルも少ない。

②Grab…東南アジアを訪れる際の必須の配車アプリ。言葉の心配が不要。
ドライバーとのメッセージのやり取りも自動的に翻訳してくれる優れもの。
料金、車種、ナンバーやドライバーの名前も配車時に確定。
支払いに関してはクレジットカードをアプリに事前に登録するので、ドライバーとの金銭のやり取りが不要。
地図上には自分が手配した車両の現在地も表示されるためおおよその待ち時間も把握しやすい。
ただしGrab利用者が多い場所、特に空港などでは自分の車を探すのに時間がかかることもあるため、少し時間に余裕を持ったほうがよい。

③タクシー…目的地まで手軽に移動できる反面、言葉の問題やトラブル事例も多い。
ドライバーさんのサービスレベルにもバラつきがあるため、料金トラブルに発展することも多い。利用の際は十分に注意が必要です。

④路線バス…現地在住者や現地に詳しい方、旅慣れた方たち向け。

ホーチミンシティのタクシーについては、数多の旅行サイトや旅行系ブログなどでも紹介されていますが、観光客を狙った悪質な “ぼったくり”系 タクシーが存在しています。
遠回りをする、メーターを使わない(見せない、隠す)、チップの強要、お釣りをごまかすなど...。

そんなリスクを少しでも回避するために紹介されているのが、比較的安全と言われている大手2社のタクシー会社。
白地のボディに赤と緑のラインの「ビナサンタクシー(Vina Sun Taxi)」と、緑の車体「マイリンタクシー(Mai Linh Taxi)」 です。
しかしこの2社でも絶対安全ということはありませんので、ご利用の際は十分に注意してください。

4初めてのホーチミンシティ 泊まりたいホテル5選+1

初めてのホーチミンシティ。
ホテル選びはとても楽しいものですが、同時に絶対に失敗したくないものでもあります。
選択の優先順位は皆様それぞれです。
ちなみに私は、①価格 ②立地 ③朝食内容 ④ホテルブランド の順番で決めています。
このコラムでは、われわれ編集部がおすすめのポイントを盛り込みながら、「ホーチミンシティの泊まりたいホテル」をご紹介いたします。
どうか皆様の旅にヒントになりますように!

【おすすめホテル1】ザ レベリー サイゴン/The Reverie Saigon

優雅な滞在ができるホテル。
観光目的の旅行者にはおすすめのホテルです。
このホテルは、ホーチミンシティのメイン通りの一つである “グエン・フエ通り” 沿いに建つ高層ビル「タイムズスクエア」の27階から39階に入る5つ星ホテルです。
部屋から見るリバーサイドの景観はとても贅沢で、目の前のグエン・フエ通りにはたくさんのお店やカフェが立ち並び、観光客や地元の人で賑わいを見せています。
ホーチミン歌劇場や、ホーチミン市人民委員会庁舎までも徒歩数分の距離。
観光、買い物、街歩きにも適したホテルです!

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【おすすめホテル2】ホテル・マジェスティック・サイゴン/Hotel Majestic Saogon

ホテル創業が1925年。
100年以上の歴史を持つ市内屈指の老舗ホテルです。
このホテルのおすすめポイントはスタッフのホスピタリティ。
口コミサイトなどでもホテルスタッフのホスピタリティに定評があり、ここで働くスタッフにも5ツ星の格式と品性を感じます。
またお部屋も広くバルコニー付きのお部屋があるのも特徴です。
気になるロケーションですが、有名な“ドンコイ通り”と、川沿いの大通り“トン・ドゥック・タン通り”の角に建っています。
そのため川沿いを散策したり、ホテル周辺でのお食事やショッピングなども十分に楽しんでいただく事ができます。

【おすすめホテル3】レックスホテル/Rex Hotel

ホテル創業が1927年。
こちらもまもなく創業100周年を迎える歴史あるコロニアル様式のホテルです。
これまでも世界中から数多の著名人、政治家、VIPなどが宿泊されています。
“グエンフエ通り”と“レタントン通り”の角に位置し、目の前にはホーチミン市人民委員会庁舎とホーチミン氏の銅像があります。特にこのレックスホテル前から見る人民委員会庁舎のライトアップは本当におすすめです。
お部屋の広さも申し分なく、スタンダード客室でも28㎡の広さで快適に滞在ができます。

【おすすめホテル4】ホテルニッコーサイゴン/Hotel Nikko Saigon

日系ホテルもおすすめです。 
ホーチミンシティにいながら「和」のおもてなしが感じられるホテルです。
日本からのビジネスマンの出張にも多く使われています。
朝食ビュッフェでは豊富な品数の中から和食をチョイスできるのもおすすめポイントです。
そして、こちらのホテルはなんといっても客室の広さにもこだわりを持ち全室40㎡以上。
快適な滞在が可能です。
ホテルの立地に関しても1区という市の中心地にありながら、街の喧騒とは少し離れた場所に建っています。
空港からのアクセスも車で約25分と大変便利。
そのほかの観光地にも容易にアクセスできるところも魅力の一つです。
まさに「観光」「出張」「滞在型」に適したホテルです。

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【おすすめホテル5】ルネッサンス リバーサイド ホテル サイゴン/Renaissance Riverside Hotel Saigon

マリオットグループのホテル。
グループのプレミアムブランドである「ルネッサンス リバーサイド ホテル サイゴン」。
文字通りリバーサイドのフェリー乗り場近くに建つ高層ホテルです。
このホテルに泊まるなら “リバービュー” の部屋が断然おすすめ。
お部屋から見る川沿いの夜景をお楽しみください!
また、館内のアトリウムラウンジは吹き抜けになっており開放感も抜群です。
ホテルの場所は街の目抜き通りである “ドンコイ通り“ に近く滞在中の街歩きにも適しています。

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【おすすめホテル+1】相鉄グランドフレッササイゴン/Sotetsu Grand Fresa

もうひとつ泊まりたいホテル“+1”としてお馴染みの日系ホテルもご紹介します。
日本からのビジネスマンや観光客の利用が多いホテルです。
ホテルの朝食ビュッフェは和食メニューも充実しています。
またホテル周辺には馴染みの日本食レストランやラーメン屋、居酒屋なども多く、
現地の食事に不安がある方にもおすすめの立地です。

コラム “人に話したくなる旅” 編集部

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