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畑中美学～Aesthetics～市中の山居、尤も感有り

東山文化に見られる「市中の山居」は元来、山中に隠遁のためにつくられた山里庵を市中に設けたものです。当時の粋人達は、都に居ながらにして、閑寂の境地を味わうという、都鄭の対比から生まれる「美」を楽しんだのでした。今も知られる「草庵茶湯の思想」や「侘茶」は、ここから端を発したものです。 表に八坂神社、裏には高台寺を控える、ここ祗園畑中は、そうした東山文化の簡素枯淡の趣を継承しています。それはまさに「市中の山居」であり、「都の隠家」。言わず語らず、祇園畑中。 古より綿々と連なる東山人の美学の現れと言えるのではないでしょうか。

侘茶の一期一会の心を大切に

ぎおん畑中は、東山文化の簡素枯淡の趣を大切にしております。現代数寄屋建築の端正な和室、京野菜や旬の素材を生かし京都の四季の美を盛り込んだ風雅な京料理、高野槙の木風呂、そして、侘茶の一期一会の心を大切にしたおもてなしで小さな宿ならではのくつろぎを楽しんでいただいております。

華やかな祇園に在って、窓外には緑が広がる。ここはまさに｢市中の山居｣。木が石が悠久より不変の如くそこにいる。水が風が閑寂なる侘びたときあやつるここに山中に身を置くすべを知る。

木曽五木の中で最高とされる高野槙を使った京都随一の大浴場。平安京を造営する時に風水により定められた青龍の龍穴に建てられたという八坂神社の清水（湧水）と同じ水源の地下水を使っています。

【祇園畑中の京料理】

京料理とは、平安建都1200年の歴史の中、京都所縁の食文化である有職料理、茶懐石料理、精進料理、町方料理などの特徴を取り入れてつくられる、懐石料理、会席料理のことを指しております。 懐石料理とは茶道の茶席で濃茶を供する前に出される質素な料理です。祇園畑中が提供しているのは会席料理であり、主に宴席の供として出される料理のことです。